現代と歴史との交錯 高山 淳
『美術の窓』 1997年1・2月合併号 展覧会PREVIEW
(生活の友社発行)
洋画家、1913年(大正2年)10月24日、岐阜県に生れる。 辻永、鬼頭鍋三郎に師事。
写実を基本に堅固な構成力とマチエールにより20歳代~40歳前半は志摩の波切、海女の風景、バレリーナなど。40歳代中頃~60歳頃はエジプトのピラミッド、スペインの穴居、桂離宮の石庭など。60歳代からはモロッコやギリシャ、エーゲ海のサントリーニ島を取材し、古代ギリシャの崇高な精神や神秘性を託した裸婦像や女神像を美しいマチエールで描く。
生涯一貫してこれらのモチーフを通じて歴史と風土の中に生きる人間の本質をキャンバスに表現すべく情熱を燃やし続けた。
1936年(昭和11年、23歳) | 文展(日展の源流)初入選 |
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1943年(昭和18年、30歳) | 文展岡田賞 |
1966年(昭和41年、53歳) | 中日文化賞 |
1982年(昭和57年、69歳) | 光風会展辻永記念賞 |
1989年(平成元年、76歳) | 日展文部大臣賞 |
1990年(平成2年、77歳) | 勲四等瑞宝章 |
2010年(平成22年、96歳) | 死去、日展参与、光風会名誉会員 |